|
Red Light Company-Fine Fascination-
今年最も楽しみにしていた1枚であるRed Light Companyの記念すべき1stアルバム。発売前からかなり聞き込んでいたお気に入りのアルバムタイトルナンバーFine Fascinationがボーナストラックとして収録されているため、早く聞きたくて仕方ない気持ちをぐっとこらえてようやく手に入れた日本盤。我慢したかいがあったってもんです。シングルからガッツリ聞きこんでいたため、インパクトや驚きは少なかったものの、ほとんどの曲がシングル化できそうな(実際に、多くはシングル曲なのだけれど。)申し分のない出来栄えに、聞くたびワクワクさせられております。ロックを聴き始めた時のあのワクワク感、久しぶりに感じさせてくれるバンドです。
前回「気になるバンド2009」にもボーカルのリチャードがインターネットでバンドメンバーを募集し、2007年に結成した5ピースバンド、と少しバンド結成の経緯について書きましたが、改めてメンバー構成について触れてみるとこれがなかなか面白い。ボーカルのRichard Frenneauxは、イギリスに生まれ、成長期をオセアニアで過ごした経歴の持ち主。ベースのShawn Day は大阪生まれのアメリカワイオミング州出身。ドラムのJames Griffiths はウェールズ、ギターの Paul Mellon はスコットランドのマザーウェル地方、そしてキーボードの Chris Edmonds はロンドン郊外のMaidenhead という街出身。そう、出身地が皆ばらばら。このバンド結成のために集まるべく集まったメンバーなのです。何よりショーン君がバンドに参加した経緯が大変面白いです。
〜ショーンくんイギリスへいくの巻〜 RLCのロンドンでのギグを金曜日に控えたとある火曜日、"Scheme Eugene"を聞いてRLCに参加したくなった大阪生まれアメリカ在住のショーン君は、すぐにアメリカからロンドンへ旅立ちます。しかし、どのような風貌であったかは定かではありませんが、イギリスで過ごす十分な資金を証明できないという理由で、バンドメンバーが迎えに来るまでの6時間、空港で足止めをくらうはめに。ようやく入国できたショーン君は、会場であるパブまでの道中で、即興車内オーディションを行いました。即興オーディションに見事合格した彼は無事ギグに参加します。その翌日にはアメリカに戻ったショーン君、ビザが切れる前に家財道具を売り払って、本格的にRLCとして活動するためにイギリスに移りましたとさ。
いやースゴイ行動力です!この行動力がこのバンドの疾走感を生み出しているのでしょうか。キラーズを初めて聞いたときに感じた、大きなひとつの光に向かって走り抜けるような疾走感をRLCの音にも感じるのですが、どこか違います。例えるなら、キラーズは広大な一本道を走り抜ける感じ。それに対してRLCは細い路地裏を潜り抜けながら、でも確実に目的の光源の方へ導かれる感覚。サビ+Cメロ+サビで最高潮となるベタ中のベタな構成、韻を丁寧に踏んだ歌詞。そこには新しさは無く、しかし忠実に音楽の基本形を守り抜いているのが逆に心地良さと安心感を感じさせるのでしょうか。アルバム全体として一貫性があり、丁寧さと荒っぽさ、切なさと力強さ、相反するものが共存しているから生み出される絶妙のバランス。本当に楽しみなバンドが出てきてくれたものです。 すっかり日本でも今年大注目バンドとなったRLC、早速今年のサマソニで初来日してくれるかと思うと、これまた楽しみで仕方ありません!!
テーマ:本日のCD・レコード - ジャンル:音楽
|